エコ&ナチュラル!新潟県産材の森ロケーションツアーが開催されました!

【イベントリポート】

新潟県は、去る10月29日(火)、新潟県産の木で建てる家ができるまでをたどるバスツアー「新潟県産材の森ロケーションツアー」を実施しました。ツアーのガイド講師として、越後にいきる家をつくる会代表の村尾欣一氏(新潟職業能力開発短期大学非常勤講師)が同乗。参加者は、建築家、工務店、ハウスビルダー、プレス関係者のほかに、県民の代表として、ご当地アイドルのNegiccoのMeguさん、Kaedeさんも参加。地元の木を利用することが地球温暖化防止にもつながることを学びました。

 《イベント概要》 

名称 新潟の木で建てる家ができるまで~「新潟県産材の森ロケーションツアー」

日時 2019年10月29日(火)

内容 新潟県産材の森林、プレカット製材工場、県産材を使った住宅2棟を見学

参加 建築家、工務店、ハウスビルダー、プレス関係者ほか/30名

主催 新潟県農林水産部林政課

協力 中蒲みどり森林組合、㈱坂詰製材所、斑鳩建設、カネか渡辺建材㈱

スギの伐採現場を視察(中蒲みどり森林組合・五泉市)

●日本の森林が置かれている現状 

日本は国土の約2/3を森林が占める世界有数の緑豊かな森林国。新潟県も同様に面積の約7割が森林であり、全国でも有数の森林保有県であります。日本の森林は、私有林が58%、国有林が31%、自治体等の所有する公有林が11%となっていますが、私たちは遠い昔から自然災害を防ぐために森林を治めるとともに、賢く守り育てることで、森林が生み出す多様な恵みを活かしながら暮らしてきました。こうした「森林資源の循環利用」は、森林を未来に残してゆくためには欠かせないサイクルです。一方で、日本の木材自給率は約36%であり、近年上昇してきているものの、その生産は人工林の成長量の5割程度にとどまり、森林の資源を十分に活用されていない現状にあります。

●地元の木で家を建てることは、エコ。地球温暖化防止にも貢献する

アマゾンや北米の森林の大規模火災によって、地球温暖化が加速するとも言われているなか、地元の森の木を使って家を建てることで地元の森林資源が活かされ、間伐されたスギ人工林は健全な森林となってCO2を吸収します。輸入建材を使うことは、遠くから木材を船やトラックで運搬する距離に比例して、化石燃料を多く放出します。立派に育ったスギの人工林を見学しながら「県産材がなぜエコなのか」わからなかった参加者も講師の説明に頷いていました。

●森林から、プレカット製材工場へ

次に一行が訪れたのは、新潟県最大級の製材工場、株式会社坂詰製材所(阿賀野市)のプレカット第2工場。プレカットとは、工務店や建築会社の指定する寸法や形状に基づいて木材をカットすること。最新設備を備えた広大な製材工場に見学者は驚いていました。

広大な坂詰製材所を見学

プレカットされた新潟県産のスギ

●県産材のスギで建てた家①~サカヅメハウジング モデルルーム

いまブームの平屋建て、コンパクトな一軒家にはふんだんに県産材のスギが使われていました。床材はスギの年輪を足底に感じる肌触りで、ウッドデッキやキッチンカウンターにも県産材のスギを使い、屋根は阿賀野市特産の「安田瓦」を使用したまさに「地産地消」の住み心地のいい空間を実現していました。

「HIRAYA」(サカヅメハウジング)を見学する

スギの感触が暖かいキッチンカウンター

●県産材で建てた家②~棟梁の家(斑鳩建築・新発田市)

7年の歳月をかけて県産材を使って建てられた「棟梁の家」は古民家風ながら、棟梁自らが暮らす現代の木造建築の良さを集大成した家です。設計はガイド講師の村尾欣一氏。県産材への思いに共鳴した棟梁と建築家の作品。参加者からは、太い梁のある重厚で堅牢ながら木のぬくもりを感じる空間にため息が漏れていました。 

棟梁の家(斑鳩建築) 

リビング天井の太い梁

●県産材は、エコ&ナチュラル!

新潟県の木を使って、新潟県で家を建てる。一見、普通のことのように思われていますが、それが地球環境にとっても「エコ」で、乾燥させた木材はそもそもが天然木で「ナチュラル」な素材であることに、改めて認識を深めるバスツアーとなりました。

最後に感想を求められたNegiccoの2人は「家を建てる時に木材がどこの木かを意識することはないと思っていましたがツアーに参加して勉強になりました。いつか新潟で家を建てる時には県産材を使いたい」とコメントしていました。 

参加者で記念撮影

製材所の説明を聞く